シェア先生の授業リポート
2007/09/25東京都 中央区立豊海小学校の巻

児童、その内には外界以上の大きな宇宙があり可能性が
留守中の伝言メモを見る。「小学校から出前授業の依頼です。対象は3年生。」児童たちは地域、つまり中央区のお店や会社の活動について実際の社会見学を通じて学ぶという。低学年の児童に相応しい授業内容とはどんなものか。思案のあげく2点に絞り学習することにした。先ずは、児童が通学する中央区をテーマにする。銀座、日本橋はじめ地域には多くの会社がある。およそ100年前、日本の会社のおじいちゃんおばあちゃん的な存在として、海運会社、倉庫会社、商社、製紙会社、銀行、保険会社、電力会社、新聞社が誕生したことを、つまり、地元中央区が歴史豊かな商業のメッカであることを学ぶ。そしてもう一つ。暮らしや生活に焦点をあて、それが国や会社の活動と大いにかかわっていることを「お金の旅」を切り口に掘り下げることにした。

児童からの感想文。宝物です。
授業を進めるうちに想像を超える驚きに遭遇する。「知っている会社名は?」と尋ねると、児童の口から次々に「会社名」がスラスラと飛び出す。説明はマナーよく聞くし、しかも、スライド画面を切り替えると「待って!」との声。一所懸命にノートをとる。きちっとした授業態度と集中力、そして暮らしや社会に寄せる旺盛な興味。この授業は、中・高校生向けだったっけ、と錯覚を起こす。いや、むしろ、高校生でも珍しいくらいだ。子供は、年令や見かけでは、測れないものがある。小学3年生、その内には外界以上の大きな宇宙があり可能性がある。大人はそこを見誤らないように。
2週間後、児童たちが東証に社会科見学に訪れた。明るい声で次々に笑顔の挨拶。「わたくしたちのお礼の気持ちを込めた『文集』です。」それは、可愛いカードに綴られた児童の感想文。「宝物が一つふえました。」喜びでいっぱいになる。
追伸:この機会をくださったのは宇多教諭。最初にお会いしたのは、平成16年2月25日の出前授業、月島第二小学校でのことだった。このたびもありがとうございました。
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