シェア先生の授業リポート
2007/07/19東京都 東京都立大森高等学校(大)の巻

T氏の母校「都立大森高等学校」
学校への最寄り駅。流れるメロディーは『蒲田行進曲』。下町情緒豊かな雰囲気に元気が湧き気持ちも和む。なぜって、小生も同じ下町『ふうてんの寅さん』の故郷、柴又育ちだから。
帝釈天の参道では、いつごろまでだったか「俺がいたんじゃ、嫁には行けぬ。わかっているんだ。妹よ!」と、例の『男はつらいよ』のテーマソングが流れていた。あるHPに「映画『男はつらいよ』には失われつつある日本人の心がある」とある。確かに、そのように感じている日本人は結構多いのかもしれない。今でも休日になると柴又帝釈天の参道や矢切の渡しに近い江戸川堤は観光客でにぎあっている。
授業はひょんなきっかけで実現した。東証の友人T氏から頼まれたのだ。
彼いわく「高校の同窓会から、社会人OBとして後輩に向け、その経験を踏まえての講話を依頼された。テーマは『企業人である先輩の生き方・考え方』だが、時間は2時間近くと余裕がある。

全学年対象の授業風景
最初と結びは先輩としてアドバイスするので、その間、『会社の仕組み』の中身で出前授業をお願いしたい。このテーマは、やがて社会人になる生徒の進路と多かれ少なかれ関わるので。」とのこと。
さて、当日開演時間が近づく。東京都立大森高等学校の1学年から3学年までの全校生徒に先生が加わり総勢約650人が体育館に続々と集る。なんともいえない雰囲気に「ゾクゾク」する。凄い。この人数は小生にとって初めての経験だ。
前列の下級生から後列の上級生の順に納まる。出前授業は恒例の「起立、礼、お願いします。」の挨拶に始まり、生徒による「おにぎりの味比べ」まで約90分。
そして最後の挨拶「起立してください。」「シェア先生は皆さんの協力のおかげで楽しいひと時を分かち合う(シェア)ことができました。感謝します。」と締めくくる。
前列の下級生に元気者が多く、にぎやかな中にも楽しいひと時だった。
母校が結ぶOBと後輩、異年齢・世代間交流。最近、希薄化しているといわれる人と人との関係。学校と同窓会の共同企画だそうだが、とても素晴らしい。
母校が結ぶ縁といえば、学校での事前打合せを終え校門の前でT氏とタクシーに乗った。
タクシーが学校を離れた時、運転手さんが「お客さん。私はこの高校の卒業生でね。相当前のことですがね。」
T氏「え!実は、僕も。卒業生から現役へのメッセージ役を仰せつかって。今、学校と打ち合わせてきたところです。ところで、僕は何年卒業ですけど。」 「私も同じ。」 「え、奇遇ですね。ところでなんて言ったっけ。数学の先生の名前。覚えています?国語の先生は?知らない。では、体育の先生は? あだ名は○△。やはり知っている。」
(なんという、盛り上がり様だ! 同級生ってホントにいいなぁ、と内心思った。)
母校を中心に先輩・後輩を繋ぐ縦の糸。偶然とはいえ、そこに同級生同士の横の糸が加わる。
人と人が織り成すさまざまな人間の絆。
人間社会は複雑で厄介な面があるが、一人では生きていけない。
結局は、助けられたり助けたり、支えられたり支えたりで、一人ではないという安心感が生まれる。その辺に温もりが感じられる。ついつい生意気なことを書いてしまった。
最近、映画『男はつらいよ』の人情味ある世界が、妙に懐かしく恋しく感じられるのはなぜだろうか。
<シェア先生(大)>
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