シェア先生の授業リポート
2008/09/12東京都 東京都立本所工業高等学校(定時制)の巻



都立本所工業高校は、2005年に全日制が水元高校と統合し、都立葛飾総合高等学校となり、定時制課程だけがその名を残している。葛飾総合高校も本所工業高校も同じ敷地内にあるが、職員室も教室も全て別になっている。
今まで商業高校では何度も話をしてきたが、工業高校、そして定時制というのはどちらも初めてだ。それだけでも緊張するのに、1年生から4年生全員の前で講義をすることになり、そこに校長先生をはじめほとんどの教職員が同席され、さらには都の教育委員会の方も視察に見えることになった。状況を想像すると足がすくんで学校に行けなくなりそうだったから、出発の時間が来るまでひたすら職場で資料作成に没頭した。
校門に到着した時はすでにあたりは薄暗くなっていた。部活を終えた葛飾総合高校の生徒たちとすれ違うように校内に入る。
授業は午後5時50分から9時5分まで。定時制では授業の前に給食が出ることを初めて知った。仕事場からかけつける生徒たちは、まず腹ごしらえをして授業に臨むことができるわけだ。広いホールをお借りして、授業の準備をしているうちに生徒たちが集まってきた。みんな「この人誰?何やるの?」と不思議そうな顔だ。
司会役の先生から「今日は東証から講師をお呼びしました。経済について勉強しましょう」と声がかかり、講義がスタート。ロールプレイングの呼びかけにも手を上げてくれ、なごやかな雰囲気で話ができた。準備した資料も十分活用してあっという間に時間がたった。工業高校では技術を身に付けるための実践的な授業が多い。日本企業の技術力についても少し話をさせていただいたが、将来の進路選択に少しでも役に立つことができればいいなと思う。
終了後に先生方と懇談。全日制でもぜひ、と言っていただけた。
学校を出て時計を見ると既に9時近い。みんな毎日遅くまで学校で勉強しているんだなぁ。大変なことだが4年間続けることで得るものは大きいはず。明かりのついている校舎を見上げながら心の中でエールを送った。
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