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2010/06/21
人民元相場が緩やかなペースでに上昇する見通し
中国人民銀行(中央銀行)は、19日に「人民元相場の弾力性を高める」という声明を発表しました。
通常、円やドルなどの通貨をほかの国の通貨に交換する場合、「為替レート」呼ばれるレートに基づいていくらに交換できるかが決まります。例えば、円からドルに交換する際は、約90円程度(’10年7月現在)の日本円で1ドル分に交換できますが、このレートはドルを売って日本円を入手したい人と、円を売ってドルを欲しい人とのバランスによって日々変化します。この為替レートは、貿易取引などに重要な影響を与えます。
中国の通貨である「人民元」は’08年の7月から、「1ドル=約6.83元」というように、ドルに対して実質固定されたレートで交換されていました。もともとはドルに対して固定されたレートで交換されていた人民元は、’05年にいったんは変動相場の制度が採用され、1ドル=8.28元から約2割緩やかに上昇したのですが、’08年7月より2年間、再び固定されたレートで交換されていたのです。
今回、中国の金融政策を決定する中央銀行が「人民元相場の弾力性を高める」という発言をしたことは、このようにドルに対して固定してきた人民元のレートを、また変動させてもよいという方針であると判断できます。多くの人が、今後、ドルに対して人民元の相場はゆっくりとしたペースで上昇していくと見ています。
アメリカと中国の貿易を見ると、アメリカでは中国への輸出に比較して中国からの輸入が多く、中国との間では巨額の貿易赤字を計上しています。現在の低く固定された為替レートが、その大きな原因だとする考えがあります。このような考えに基づいて、アメリカから人民元のレートを切り上げるように求められていたことが、今回の決定の背景にあるといわれています。



