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2010/03/01

ギリシャなどの財政不安でユーロを売り、円やドルを買う動きに 

先月このコーナーで「ギリシャの財政が悪化する不安がヨーロッパ全体に広がっている」という記事を紹介しました。この不安要素などが原因となり、ヨーロッパの多くの国が使用している通貨・ユーロや、イギリスの通貨・ポンドを売って、米国のドルや日本の円を買う動きが強まっています。

外国為替の取引はさまざまな要素によって影響を受けます。その一つに「低い金利の国の通貨でお金を預けていていると少ししか利息がつかないけれど、高い金利の国の通貨なら、その分たくさん利息がもらえて有利」と考えて金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨に人気が集まることがあります。日本は長い間1%を下回る低金利が続いていました。この時、日本の円を売って高金利の通貨を買いたいという人は大勢いました。また、2008年の金融危機以降は、アメリカも景気回復を目的に金利の引き下げを行ったので、ドルを売って、ドルより金利の高いユーロや新興国の通貨を買う動きも見られました。

しかし、今は、ギリシャで起こっている財政不安がもとになり、ヨーロッパの国々の財政に不安を持つ人が増えています。その影響で、いくら金利が高くても、このような不安要素が高い国の通貨を持つより、円やドルを持っているほうが安心できる、と考える人が多くなり、資金が円やドルに再び流れてきています。

しかし、日本でも現在は政府の借金が膨らんでおり、財政不安がないとはいえない状況です。したがって、このまま世界の中で円を買う動きが続くとは考えられないという意見も出ています。